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輝く星

一昨日の夕方頃から熱発。
今日は微熱のまま仕事を終わらせた。

夜になってもまだぼーっとしている感じ。
どうやら、
まだ熱は下がらないようだ。

火照った身体を冷やそうと散歩に出てみた。

空にはたくさんの星。
自然のプラネタリウムが広がっていて、
ひんやりとした空気がすごく心地好かった。

ぼーっとしながら星空を眺めていたら、
幼い頃のことを思い出した。


父方の祖父が亡くなった日。
その日もこんな風にひんやりとした空気漂う日だった。

祖父は俺をよく可愛がってくれた人だったが、
幼い俺はまだ人が亡くなることを理解することができてなくて、
祖父が亡くなったことに対して悲しみなんて感じることはなかった。

火葬を終えた夜。
涙を堪えながら夜空を眺めていた父が、
俺に人が亡くなることを説いて聞かせてくれた。

人が亡くなることについてはまだ理解できなかったけれど、
祖父に二度と会えなくなってしまったことを知った俺は、
大きな声をあげて泣いた。

「じいちゃんはあの星になったんだよ」

父が夜空に光る星の一つを指差して、
俺にそう言った。

だけど俺は、

「違う」

「あの星はじいちゃんがいたときから光ってた」
「じいちゃんと一緒に見たことがある」

そう言って夜空に向かって、
大声で泣いた。


たしか、
四歳か五歳くらい記憶だったかな。
すごく鮮やかに再生された。

なぜそんなことを思い出したんだろう。
熱で侵された頭が、
忘れてしまっていた記憶を甦らせたのかも知れない。

俺も死んだらあの星の一つになれるのだろうか。

もしその一つになれるのなら、
俺は一番輝く星になりたい。

星空を眺める君が、
いつでも俺を見つけられるように。

無数の星の中からでも、
いつでも君が、
俺を探し出せるように。

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22才の別れ

22才の誕生日の少し前だった。

「わたし煙草嫌いなんだよね」

その頃付き合っていた彼女にそう言われた。

選択肢は二つ。
1.彼女のために煙草をやめる
2.彼女と付き合うのをやめる

さて俺はどっちを選んだんでしょう?

「俺が煙草を吸う男だって」
「知ってて付き合ったんだろ?」

俺はそう答えた。
誰かのために自分を変えるなんて出来なかった。

まだ若かったからかも知れない。
いやいや、
それは今も変わってないけどね。

それから彼女からの連絡は途絶えた。

俺の誕生日を過ぎても一向に連絡はなく、
強情な俺はもちろん自分から連絡することはなかった。
ちなみに当時は携帯電話なんてツールもなかった(笑)

煙草をやめない俺に愛想を尽かしたのだろうと思っていた。
それも仕方ないなと。

22才の別れ

そんな曲がよく似合う誕生日だったのかも知れない。

それから数日過ぎて、
俺の部屋を彼女が訪れた。

「誰も誕生日を祝ってくれなかったでしょ」

彼女は笑って俺にそう言った。

俺は人付き合いが悪く、
ついでに人見知りの人間不信。

友人も多くはなかった。

「ケーキ食べた?」

「いや」

「やっぱりね」

そう言って彼女は、
後ろ手に隠していたケーキの箱を俺に差し出した。

「はい誕生日おめでとう」
「わたしがいないと誰もあなたを祝ってくれないだろうなって」

小馬鹿にしたような笑い顔を俺に向ける彼女。
でもその笑顔は優しかった。

「一緒に食べよう」
「寒いからお部屋に入れて」

彼女はそっと俺に手を回して、
頬を寄せた。

そして、

「やっぱり煙草くさい」

小さく囁いて、
優しく唇を重ねた。

彼女

疲れはてた身体が動かなかった一昨日。
ベッドに入る気力もなくリビングで寝てしまっていた。

睡眠と覚醒の繰返しの中で、
俺は夢を見ていた。

砂浜を走る彼女。

波打ち際で海面を蹴り上げ飛沫を立てる。
目深に被った麦わら帽子の隙間から、
彼女の笑顔がのぞいている。

俺の手を握り締め微笑む彼女。
遠く水平線を眺めながら、
微かに聴こえてきた彼女の歌声。

夢の記憶は断片的で、
でもその記憶は俺が彼女と過ごした確かな時間。

「起きなよ」

寝坊する俺を揺り動かす彼女。
そんな彼女の腕を取りベッドへ引き倒す俺。

途端に真っ暗なリビングで、
目を覚ます。
時計は深夜の三時を指していた。

ぼーっした頭をに二三度振って身体を起こした。

疲れ果てた俺を慰めにきてくれたのか、
それとも、
自分のいる世界に俺を誘ってくれているのか。

心と身体が病んでいるときに現れる、
記憶の中の彼女。

大丈夫だよ。
必ず君の傍にいくから。

もう少し待ってな。

眼差し

仕事終わりの家路。
車のラジオから懐かしいメロディが流れてきた。

果たして俺はこの曲を
いつどこで誰と聴いていたんだろう。

そんなことを考えながら、
信号待ちで隣りに並んだ車に視線を向けた瞬間に、
脳裏にある光景がフラッシュバックされた。



信号待ちで、
隣りの車を運転している女性に視線を向ける俺に、

「どこ見ているのよ!」

俺を睨み付ける助手席に座る彼女。

そんな彼女の少し怒った眼差しが、
俺は堪らなく好きだったっけ。

たぶん、
大学生の頃の思い出だ。



彼女は今頃どうしているのだろう。

もしかしたら今でも、
運転中によそ見する彼の横顔を、
鋭い眼差しで、
睨み付けているのかも知れない。

ラシオから流れるメロディを口ずさみながら、
懐かしい思い出に浸る俺だった。

プロフィール

浦島小太郎

管理人:浦島小太郎
年齢:不詳
性別:雄
住所:未定
職業:不定
情緒不安定

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